散骨業者を選ぶ際には、次のような点に注意して選ぶことがおすすめです。まずは正式な埋葬許可証や遺骨の預かり書、海洋葬を行うための同意書などの書類をきちんと確認したり、発行したりする業者を選ぶことです。仮にこれらの手続き書類の確認等を行わない業者の中にはボートに乗ることを趣味にしているだけの一般人や漁師が片手間で散骨業者を名乗っている場合が多く、海洋葬についての正式な手続きやルールを把握していなかったりケースがほとんどです。更にもしも散骨を行うために海に出た時に事故に遭った場合にも保険がプレジャーボート用や漁船用で当たりするので、補償の適用外になってしまう可能性があります。

そのため、依頼する際には正式な許可書や認可等の有無を必ず確認するようにしましょう。また、海洋葬プランの見積もりを明確に出してくれるかどうかも重要です。最初に提示してもらった見積もりの内容をよく確認し、それぞれの項目の中で疑問に感じるものがあれば納得がいくまで質問してみることが大切です。散骨業者の中には依頼者に細かな説明をせずに、知識的に優位な立場に立って法外な料金を請求してくるところもあります。

価格表記の仕方は業者によって多少の違いはありますが、最低でも遺骨の郵送、引き取り代、骨壺の処分費用、粉末化費用、証明書発行手数料、乗船料などの項目は必ず存在するので、それ以外の費用の記載がある場合にはよく確認しておくようにしましょう。基本的にはこれらの点を押さえて散骨業者選びをすれば失敗が少なくなるはずです。