インドでは、ヒンドゥー教の葬儀が一般的です。現在インド人の8割がヒンドゥー教徒です。ヒンドゥー教では、死んだ魂は形を変えてt何度でも生まれ変わるという輪廻転生の概念があります。人の魂を重視し、肉体そのものに執着しません。

亡くなったその日に荼毘にふされます。火葬が終わったら遺骨をガンジス河に流すなどして自然に還します。遺骨を安置するようなお墓は作りません。亡くなってから4日後に遺骨を拾いますが、まだ熱を持っている遺骨に、牛乳と水を混ぜた液体をかけることで、遺骨を冷まします。

遺骨は袋に入れられ、斎場で安置されます。死後13日が経過して、斎場から遺骨を引き取る儀式を行います。僧侶が読経し、会葬者はお祈りをして棺の中には紙幣を入れます。輪廻転生が可能なのは一般人だけです。

聖者バラモンは解脱しているので、再び生まれ変わることができません。お墓に埋葬しても良いとされ、土葬が選ばれます。一方インドは、仏教が始まった地であることから、仏教徒も多いです。インドの仏教は上座部仏教で、日本の仏式葬儀とは少し異なります。

インドの仏式葬儀では、故人に白い布をかけて沐浴します。遺体はベッドに寝かされ、周囲を親族や知人が持って来た花や食べ物、硬貨で飾ります。寺院で僧侶は祈祷を始めます。その後遺体は火葬され、初七日の法要を行います。

仏教では初七日に魂と肉体が分離すると考えられており、他の法要と比較して最も盛大に行われます。