葬式とは死を迎えた故人と現世を生きる人との別れの式のことです。冠婚葬祭と言うのは、宗教の違いによってその形態が異なります。例えばアメリカ合衆国での葬式における考え方は、「送る人、送られる人が心地よい、楽園空間での別れ。」というのがあります。
アメリカ合衆国での葬式は自然溢れる墓地の中にある、ヒューネラル・ホームとで行われます。このヒューネラル・ホームと言うのは、日本でいうと斎場に当たります。ヒューネラル・ホームの式場内には、太陽の光、水、木といった自然を取り入れた空間として作られるようになっています。これは、冒頭に記載した「送る人、送られる人が心地よい、楽園空間での別れ。
」というのが体現されたものとなっています。それでは、日本の葬式事情はどのようになっているのでしょうか。宗教によって違いはありますが、一般的には通夜と葬儀という形で行われています。通夜は、葬儀の前夜祭の形態をとるものとなり、誰かが寝ずの番をして、夜明けまで線香等の火を絶やさないようにしなければなりません。
これは、魔除けの意味があるとされています。通夜が終わり、葬儀をした後は、棺を火葬場に運び、火葬を行い、火葬後参列者によって骨を集めてお墓に祀るという流れで行われます。同じ故人との別れという行為に対して、日本とアメリカではその行い方や考え方と言うのは異なるものとなります。アメリカでが送る人・送られる人の心地良さが念頭にあり、日本では偲ぶというように静かに故人との想い出を回想するという事という違いがあります。
誰もが必ず迎える死というものの捉え方が異なれば、その送り方も異なります。しかしながら、その送り方が違っていても共通している事が一つあります。それは、死というのは必ず送る人と送られる人という二つの存在によって成立しているという事です。死は送る人と送られる人の最後の交流の場であるという事が共通してあることです。
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