一般的な仏式の葬式を葬儀社に依頼して行なう場合、最低でも100万円程度はかかるといわれています。これは仏式の葬式を完全な形で行なうには、様々なモノやサービスが必要であるためで、その合計金額が料金として請求されるわけです。たとえば、大勢の親族などの故人の関係者などを招いて仏式の葬式を催すためには、まず大きめの式場を借りてそこに大きな祭壇を設置する必要がありますが、葬式ではこの2つをうまく選択すれば葬儀社に支払う料金を節約することが可能です。もちろん、自宅で行えば式場代はかかりませんが、参列者が多い場合にはそうはいかないので、やはり参列者の数に応じた式場を借りる必要があります。

ある程度の規模の葬儀社ならば自社で式場を持っており、一般の式場を借りるよりも安く借りられますが、当然、その式場のグレードに応じた費用がかかるわけです。最近は、家族やごく一部の親族のみが参列する小さな葬儀(家族葬)が流行しており、こうした葬儀プラン向けに小さな個室を式場として貸し出す葬儀社も増えています。当然、小さな式場ならば式場にかかる費用を節約できるので、参列者が少ない場合には家族葬プランを選択するのがお勧めです。一方、式場に設置する祭壇もそのグレードに応じて料金が決まっており、大きくて段数が多いグレードの高い祭壇を設置するとその分費用がかかってしまいます。

社葬のような規模の大きな葬儀ではグレードの高い祭壇を使う場合が多いですが、一般家庭の葬式では別に最もリーズナブルなものでも問題はないでしょう。最近は、祭壇のグレードが低いと故人が悲しむなどと遺族の不安を煽ってグレードの高い祭壇を勧めるような葬儀社も存在するので、予算に応じたものを無理せずに選択することが大切です。