冠婚葬祭の中でも、葬儀というものは突然やってきます。それも、悲しみに打ちひしがれて、平常心ではいられない状態で執り行わなければなりません。そして、やり直しはきかないのです。家族の在り方や考え方も、昭和の時代とは大きく変わりました。

情報も増え、選択肢も増えました。終活などという言葉も当たり前になり、生きているうちに、自分の葬儀のやり方を決める人も多くなりました。ただ、冠婚葬祭は個人だけのものではなく、家族や縁者も関わるものなので、安易に一人で決めるわけにはいきません。様々な手続きや法的な制約もあるのです。

そこで、冠婚葬祭を生業とする業者さんに相談することになります。互助会に入り、少しずつ費用を積み立てながら、生前に葬儀について相談するのがひとつの案です。たくさんの人に参列して欲しいとか、家族や親しい友人だけに送って欲しいとか、形式や費用などを相談すると良いでしょう。パック料金になっている場合、何が含まれ、何が別料金かを把握しておく必要があります。

亡くなってから慌てて葬儀会社に相談すると、見落としが多くなり、こんなはずではなかったと後悔することになりかねません。不吉だなどと言わず、必ずやってくることなので、事前に相談しておくことを考えましょう。互助会などもいくつもあり、パンフレットや広告も出ていますので、見比べたり問い合わせてみたり、色々調べてみると良いでしょう。やり直しはきかないのです。